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『2002年ワールドカップ』は日本と韓国の各地のスタジアムで熱戦につぐ熱戦をくりひろげていた。一次リーグを突破した日本は6月18日、決勝トーナメントの緒戦で強豪のトルコと対戦。宮城県営スタジアムを埋めつくした観衆の熱気と興奮は頂点に達した。前半12分だった。トルコのユミト・ラバラのシュートが、日本のGKの手をかいくぐってネットを揺らした。
スタンドの観衆もテレビの中継に釘づけの人たちと、日本の同点や逆転を期したが、トルコの守備は固い。
この息づまる熱戦を、公民館の中に特設されたテレビの大型画面の前に集まって見守っている人たちがいた。その人たちの手には、日本とトルコの国旗の小旗が握りしめられていた。そして声援は、「どっちも勝て!」だった。和歌山県串本町の人たち。なぜなら、串本町こそ日本とトルコの友好発祥の地で、いまも交流を続けているからだ。
宮城県営スタジアムの熱戦は、トルコが前半で挙げた1点を守りきって準々決勝に進出。準決勝で韓国を下して3位決定戦の勝者となったことは、まだ記憶に新しいところだ。 |
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